ルチンの効果を解説。

ルチンって何？

ミカン科のヘンルーダから発見されたポリフェノールの１種ですが、ミカン科の植物に限らずマメ科のエンジュやタデ科のソバ（蕎麦）などにも含まれています。

血管を丈夫にする効果を持つことから、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防に期待されています。

ルチンはビタミン様物質の１種でもあり、「ビタミンＰ」と呼ばれることもあります。

ルチンの効果。

下記に、代表的なルチンの効果を紹介します。

毛細血管の強く、丈夫にします。

血流をスムーズにして、動脈硬化などの予防に役立ちます。

血圧降下作用によって、高血圧の予防に役立ちます。

抗酸化作用よって、体内の酸化を抑制し、健康や美容に役立ちます。

ルチンを多く含む食品。

ルチンは、日本人が愛して食する蕎麦（そば）に多く含まれています。

また、エンジュやイチジクなどの柑橘系にも含まれています。

蕎麦に含まれるルチンは水溶性であり、茹でる間に殆どが溶け出してしまいますので、蕎麦から摂取する際には、「蕎麦湯」を飲むと良いでしょう。

ビタミンＰとルチンの関係。

ルチンは１９３０年代に発見され、ビタミンの様な働きを持つことから、単体で「ビタミンＰ」と呼ばれていましたが、後にビタミンＰを構成するヘスペリジンなどいくつかの成分が発見され、ルチンが単体でビタミンPと呼ばれることは無くなりました。

現在、ビタミンＰとは水溶性のビタミン様物質で、ルチン、ヘスペリジン、シトリン、ケルセチンなどの混合物とされています。